ミャンマー紀行 4

こちら、ボチボチと書いております。

今日は、ミャンマーのKayan人について書いてみます。

ミャンマーには、大きく分けて8つの民族があり、さらにそれぞれの民族が大小の部族に分かれ、全部で135の部族あるそうです。一番小さな部族になると、数家族の村の集まりなんだとか。

 

異なる民族同士では言葉が通じないため、ビルマ語が共通語。

 

ミャンマーの少数民族カヤン人
ミャンマーの少数民族カヤン人

 

この女性は「首長族」と言われる少数民族Kayan人の女性。

首に真鍮の輪をつけていて、生涯外すことはありません。

「寝るときも着けたままなの?」と尋ねると、「寝るときは、こうやって寝るのよ。」と教えてくれました。

女性だけがつけるこの真鍮の輪は、5歳くらいから少しずつはめて、、、年齢とともに増えていくのだそうです。今は、全てのKayan女性が着けるのではなく、着けたい者だけが選択できるようでした。

 

私も「着けてみますか?」とガイドのMyo Minnさんに尋ねられましたが、、、No

すると、彼が着けたので、i phoneで写真を撮りました。

 

ガイドのミョーミンさん
ガイドのミョーミンさん

 

彼は若い頃の写真を見ると、、、布施明似でなかなか素敵。

丁寧で慎み深く、とても穏やかな方でした。現在、40代半ば。

日本から来るNHKの撮影クルーや大学チームなどの案内役もされているようでした。

普段は日本語の先生も。

で~もで~も、実は私、彼の話す日本語の意味が最初はよくわかりませんでした。

「牛がきたときに」→「おうしさんがいらっしゃいました時代に」(一例)

 

日本語の尊敬語、謙譲語、丁寧語は、私たちも間違えますから、、、仕方ありません。

数日で慣れました。

 

あるスェーデン人の女性が「日本人は優しいから、間違えを正してくれない・・・。」と嘆いていたことを思い出して、何度か正しい言い方をお伝えしようとしたのですが・・・、聞こえてない!

というか、聞いていない感じ。(で、途中でやめました)

 

Kayan人の女性と
Kayan人の女性と

 

私は旅に出る前に、『観光コースでないミャンマー(ビルマ)』というフォトジャーナリストが書き下ろした本(22年間ビルマを歩いて執筆)を読んでいましたので、この真鍮をはめたKayan女性たちが、なぜ自分たちの土地ではないインレー湖で水上生活をしているのか、、、ちょっとばかり知っていたので、一緒に写真を撮るのもどうかと思っていました。(彼の勧めを強く断ることもないかと撮った1枚)

 

この『観光地でない・・・』シリーズは、他にベトナム、台湾、ソウル、香港、沖縄、東京が刊行されています。本屋さんにミャンマーの本を探しに行って、見事「地球の歩き方」しかなかったので、ネットで探した1冊です。でも、ミャンマーに関する本は、極端に少なかったですね。

 

話が行ったり来たりして、、、すみません。

 

この首長族Kayanの人々は、もともとはタイと国境を接する地域(カレンニー州)に住む部族で、迫害を受けミャンマーを追われ、難民としてタイに逃れた人たちも多くいるとのこと。

偶然、ある番組でタイを訪れていた日本の女優さんが、このKayanの首長族の女性と出会うところを見ました。Kayanの女性たちは、タイの地で観光資源となり、その名が世に知られるようになったのだそうです。

 

そして、ミャンマーの軍事政権時代に、軍政府がカレンニー州より数家族を観光資源として、多く観光客が訪れるインレー湖に移住させたのだとか。

私たち観光客が一緒に写真を撮って、彼女たちの手仕事のものをお土産に買い、またdonation boxにお金を入れる・・・。それによって彼女たちの生活は成り立っていました。

 

まぁ、開発途上にある国には、よくある話です。

私はこのような状況では、カメラを向けることも憚られるので、必ず「撮ってもいいですか?」と聞いてから撮るようにしています。

 

続く。